「お墓を購入しようと思ったが、霊園の種類が多すぎてどの霊園にすればいいか分からない…」
おそらく多くの方が同じように悩んでいることでしょう。
なぜなら、お墓を建てる・墓地を購入するということは人生に一度あるかないかという一大イベントだからです。
中にはお墓を購入する経験をせずに一生を終える方もいます。
一大イベントだからこそ、失敗はしたくない。
だけど初めてのことだから、何に重点を置いて霊園を選べばいいか分からない。
この記事では、民営霊園のメリット・デメリットを分かり易く解説します。
最後に「民営霊園はこんな人におすすめ」というポイントもまとめていますので、いくつ当てはまるか、ぜひ確認してください。
編集長「こまど」の実績
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民営霊園とは
民営霊園とは宗教法人や一般社団法人が経営主体の霊園です。
実は、民間企業は霊園を経営することはできません。
霊園は公共性の高い施設であることが理由です。
とはいえ、利益が出なくては霊園の経営を維持できません。
そのため、経営主体である宗教法人や一般社団法人といった非営利組織は、業務委託という形で民間企業とタッグを組みます。
経営は非営利組織、運営は民間企業という構図になるわけです。
民間企業が運営することで、質の高いサービスや施設を提供することができ、利用者にとってのメリットとなります。
一方で、公営霊園と比べ費用が高めに設定されているというデメリットもあります。
民営霊園の5つのメリット
いつでも購入が可能
民営霊園は公営霊園と比べ、いつでも購入ができるというメリットがあります。
公営霊園は申込期間が定められていたり、抽選制の場合もあります。当然、抽選に外れるとお墓を建てることができません。
対して民営霊園は、空いている墓所であればいつでも購入が可能です。
設備やサービスが充実
民営霊園は他の墓地と比べ設備やサービスが充実しています。
例えば、休憩所や法要施設が設けられていたり、水汲み場やトイレが清潔に保たれているということも大きなメリットです。
また、霊園によっては線香・生花の販売や車イスの貸し出しサービスがあったり、大規模な民営霊園では最寄駅から無料送迎バスが出ていることもあります。
また、公営霊園・寺墓地・共同墓地と比べ、バリアフリーが充実している霊園が多いのも特徴です。
墓所タイプが豊富
民営霊園では伝統的な和式墓だけでなく、洋墓向けの墓所や芝生墓所・レンガ墓所など豊富な墓所が用意されています。
また、墓所の区画サイズも様々用意されているため、好みや予算に応じて墓所を自由に選ぶことができるというメリットがあります。
中にはペットと一緒に納骨できる墓所もあったりと、ユーザー目線に立った配慮がされています。
宗教が自由
民営霊園では仏教・キリスト教・神道・無宗教など、利用者の宗教を問いません。
あなたがどのような宗教を信仰していても墓地を購入することができます。
墓石のデザインが自由
公営霊園などと比べ、墓石のデザインを自由に決められるというのは民営霊園の大きなメリットです。
例えば、故人に縁のあるスポーツを表す形の墓石や楽器の墓石など、故人を象徴するデザインのお墓を建てたいような場合には民営霊園がおすすめです。
民営霊園の3つのデメリット
公営霊園に比べ費用が高い
民営霊園のデメリット1つ目は、公営霊園に比べ費用が高いという点です。
施設やサービスが充実している分、どうしても費用は割高になってしまいます。
しかしそれだけの恩恵は受けられることは間違いありません。
指定石材店がある
民営霊園の大きな特徴として「指定石材店制度」があります。
これは、お墓を建てる・修理をする・墓じまいをするのいずれであっても霊園が指定する石材店に工事を依頼しなくてはいけないという制度です。
この制度があることで、「相見積りを取って安い業者を探すことができない」というデメリットがあります。
一般的に、指定石材店の提示してくる見積りは相見積りが取れる他の墓地の場合と比べて高く設定されています。
指定石材店にとって民営霊園は、言ってしまえば自由な価格競争が存在しない独占市場ですので当然と言えば当然ですね。
相場の2倍近い金額を提示されたというケースもありますので注意が必要です。
また、お墓の建立に際しては、墓所の費用は安くても他の費用が高く設定されている場合もあります。
墓所を安く買わせてお客様を囲い込み、墓石費用やメンテナンス費用、年間管理費などで利益を出すという考え方の民営霊園もあるので、トータル費用を算出してもらってから検討するようにしましょう。
さらに、将来的に子供の代で墓じまいをすることになった場合、子供が指定石材店の言い値で墓じまい工事をしなくてはいけない点にも留意してください。
指定石材店のデメリットについて少し強調してお話ししましたが、予算に余裕があるのであれば公営霊園よりも圧倒的におすすめします。
霊園が倒産する危険性がある
これは民営霊園と公営霊園の大きな違いです。
公営霊園は公共施設ですので倒産することはありません。
しかし、民営霊園はある日いきなり倒産する可能性があります。極論ではありますが。
行政ではない組織が経営している以上、その可能性はあるということを認識しておきましょう。
そのため、事前に霊園の経営主体の宗教法人や一般社団法人名でネット検索し、信頼に足る霊園かどうか確認しておくことを強くおすすめします。
民営霊園の費用相場
霊園に掛かる費用には下記の2つがあります。
- 墓所の永代使用料
- 年間管理費
永代使用料とは
永代使用料とは、霊園内の墓所を使わせてもらうために掛かる費用です。
分かり易く言えば墓所の購入費用なのですが、厳密には墓所そのものを購入するわけではなく、墓所を使わせてもらう権利を購入するわけです。
そのため、墓じまいをして墓所を霊園に返す時には原状復帰をしなくてはいけないなどの決まりがあります。
永代使用料は霊園によってピンキリですし、同じ霊園であっても区画によって大きく変わります。
そのため一概に相場を明示するのは難しくなっています。
年間管理費とは
年間管理費は霊園の維持・運営・管理のために墓所使用者が毎年霊園に納めなくてはいけない費用です。
年間管理費には霊園の種類によっておおよその相場がありますので、下記の表を参考にしてください。
霊園の種類 | 年間管理費の相場 |
---|---|
民営霊園 | 5,000円~15,000円程度 |
公営霊園 | 1,000円~5,000円程度 |
寺墓地 | 6,000円~25,000円程度 |
共同墓地 | 5,000円~15,000円程度 |
民営霊園はこんな人におすすめ
- 霊園の施設やサービスを重視している方
- 電車やバスなどの公共交通機関でのアクセスのしやすさを重視したい方
- 墓石のデザインを自由に決めたい方
- すぐにお墓を建てたい方
公営霊園などと比べ費用が割高になりがちではありますが、そのデメリットを差し引いてもサービスの質や施設の利便性などのメリットが圧倒的に大きいのが特徴です。
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