子供の頃からお盆になると親族が集まって食事をしたという方も多いかと思います。
子供の時はなんとなくお盆=大人も休みでみんなが集まる時期という印象だったかと思いますが、自分が大人になった今ではお盆についてしっかり理解しないと恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんね。
そこで今回は、元業界人の私がお盆とは何か、お盆の迎え火・送り火のやり方、お盆の準備の仕方などについて分かりやすくお伝えします。
- お盆とは何か
- 2024年(令和6年)のお盆はいつからか
- お盆の迎え火・送り火のやり方
- お盆の準備の仕方や流れ
- お盆の法要に参列する時の服装
- 菩提寺がいなくてもお坊さんを呼ぶ方法
- お盆の香典返し(返礼品)のオススメ
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お盆とは
お盆には亡くなった人が家に帰ってくると考えられています。
帰ってくるのは亡くなって間もない人だけでなく、遠いご先祖様も帰ってきます。
そのため、お盆にはご先祖様をお迎えし、感謝と供養をするために親族で集まって会食をしたという思い出がある方も多いかと思います。
お盆の由来
お盆の正式名称は「盂蘭盆(うらぼん)」または「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経が由来であるという説が有力です。
また、「盂蘭盆」はサンスクリット語で「逆さ吊り」を意味する「ウラバンナ」からきていると言われています。
盂蘭盆経のエピソードは、お盆法要でお坊さんが話される法話としても有名ですね。
と、ここまでは多くのサイトに書かれているよくある由来です。
しかし、私が調査したところ「日本のお盆行事は『盂蘭盆経』の内容とはかなり異なった次元で執り行われている」と説く「大学紀要」を見つけました。
赤松孝章さんが書かれた「高松大学紀要」の『「盂蘭盆」考』です。
内容が面白かったので一部を下記に引用します。
リンク先で全文も読めるので、興味がある人はぜひ一読してみてください。そんなに長くないレポートですのでササっと読めます。
日本の伝統的行事として定着している「お盆」は,『盂蘭盆経』という仏教典籍にその文献的根拠を求めることができる。
しかし,日本各地で行われている「お盆」行事の様相は経典の内容と大きくかけはなれたものとなっている。『盂蘭盆経』に説かれる内容とは,後出する本文と和文試訳を通読すれば明らかであるが,そのあらすじは次の通りである。
釈尊の弟子の一人目連は,神通力という不思議な力を得たので,自分を育ててくれた父母の恩に報いるために父母をさとりの世界に導こうと考え,不思議な眼力をもっていろいろな世界を見渡したところ,亡き母は餓鬼道に落ちて飲むことも食べることもできずに骨と皮だけになって苦しんでいるのを見つけた。
哀れに思った目連は,神通力で母の前に飯を盛った鉢を出現させた。
しかし母がその鉢を手にとって食べようとすると,飯が燃え上がり炭となったので,とうとう食べることができなかった。
目連は嘆き悲しみ,釈尊のところに行って事の次第を説明した。
すると釈尊は,「汝の母は罪が深く,汝一人の力ではどうすることもできない。しかし十方の僧たちの威力を借りるならば母は苦しみから解放されるであろう」と述べ,「今度の七月十五日,僧たちの研修合宿の最終日に,七代さかのぼる先祖と現在の厄難に苦しむ父母のために,百味の食事と五種の果実を盆器に汲みそそぎ,香油・錠燭・床敷・臥具は世間の最高のものを盆の中に入れて十方の大徳ある僧たちに差し上げなさい。
そうすれば現在の父母でも七代さかのぼる先祖親族にいたるまで苦しみから解放されるであろう」と具体的な救済方法を教えた。
目連が釈尊に教えられた通りすると,亡き母は即日に餓鬼の苦しみから脱出することができた。
そして未来世の人々も「盂蘭盆」の中に百味の飲食を安置して十方の僧たちに施し,現在の父母ならびに七代さかのぼる先祖の救済を願うべきことを述べて,経典は終わる。
一方,日本の「お盆」行事は,こうした『盂蘭盆経』の内容とはかなり異なった次元で執り行われているといえる。
すなわち,民間習俗としての「お盆」は,先祖の霊魂を「あの世」から「この世」に迎えてまつり,期間が過ぎるとそれを再び「あの世」に送る先祖供養の時期と考えられている。
確かに『盂蘭盆経』にも七代さかのぼる先祖の平安を願うことが説かれているので,先祖供養的色彩は認められるが,日本の「お盆」行事のように死者の精霊を迎えたり送ったり,という趣旨の内容は見出せない。
日本における「お盆」行事の成立については,すでに多くの研究で指摘されているように,『盂蘭盆経』の目連救母説話をモチーフとして,中国の中元思想の影響とともに,日本古来の霊魂観と先祖崇拝の宗教的習俗が混在して形成されていったものと考えることができる。
長々と引用しましたが、そう深く考えず「お盆とはご先祖様をお迎えして感謝と供養をするもの」という認識で問題ないでしょう。
2024年(令和6年)のお盆はいつから?
お盆の日程は地域によって大きく3つに分けられます。
ほとんどの地域では8月にお盆を迎えますが、一部地域では7月にお盆を迎えます。
このようになった背景には、明治時代に起こった太陰暦から太陽暦(グレゴリオ暦)への改暦があります。
具体的には、明治5年12月3日に旧暦から新暦に変更されたのですが、明治5年12月3日を明治6年1月1日としたのです。
つまり、旧暦で世の中が動いていたのは明治5年12月2日までということになり、明治2年12月3日~明治2年12月末日までの約1か月間が消滅したことになります。
こうなると、旧暦と新暦で約1ヵ月間のズレが生じますよね。このズレがお盆の時期にも影響を及ぼしました。
旧暦ではお盆は7月15日だったのですが、新暦の7月というと農繁期にぶつかってしまうという事態になりました。
とてもじゃないが農繁期にお盆の準備などしてられないということで、日本のほとんどの地域ではお盆の時期を1ヵ月遅らせて8月15日とするようになったという経緯があります。
そのため、8月に迎えるお盆を「月遅れ盆」と呼ぶこともあります。
そしてもう一つが沖縄県のお盆です。
沖縄県では現在でも旧暦でお盆を行っています。
旧暦は新暦よりも11日短く、さらに3年に一度「閏月(うるうづき)」というものがあります。
そのため旧暦と新暦では日付にズレが生まれ、沖縄県のお盆は毎年同じ日程ではありません。
東京都の都市部を中心とした一部地域では7月13日(土)~7月16日(火)
東京都の都市部(一部地域を除く)や静岡県静岡市、石川県金沢市の旧市街、北海道函館市といった一部地域では7月にお盆を迎えます。
上記地域の2024年(令和6年)のお盆の日程は下記になります。
- 7月13日(土)=盆入り
- 7月14日(日)
- 7月15日(月)
- 7月16日(火)=盆明け
上記以外では8月13日(火)~8月16日(金)
上記の地域と沖縄県以外では8月にお盆を迎えます。
2024年(令和6年)のお盆の日程は下記になります。
- 8月13日(火)=盆入り
- 8月14日(水)
- 8月15日(木)
- 8月16日(金)=盆明け
沖縄県では8月16日(金)~8月18日(日)の3日間
沖縄県では旧暦でお盆を行っているため、毎年日付が変わります。
2024年(令和6年)の沖縄県のお盆の日程は下記になります。
- 8月16日(金)=ウンケー
- 8月17日(土)=ナカビ
- 8月18日(日)=ウークイ
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お盆の迎え火・送り火のやり方
盆入りにはご先祖様に家へ帰ってきてもらう目印として「迎え火」を焚きます。
盆明けには浄土へ帰るご先祖様を見送るために「送り火」を焚きます。
それぞれの詳しいやり方を下記に解説します。
迎え火のやり方
迎え火を焚くために用意するもの
- おがら
- 焙烙(ほうろく)
- 水を入れたバケツ
「おがら」とは皮を剥いた麻の茎です。お盆前にはスーパーでも購入できます。
「焙烙」とはおがらを乗せるための素焼きの平皿です。
迎え火を行う日時
迎え火は盆入りの夕方に行います。
7月にお盆を迎える地域では7月13日の17時~18時頃。
8月にお盆を迎える地域では8月13日の17時~18時頃に迎え火を付けます。
迎え火のつけ方・消し方
火を扱いますので事前にバケツなどに水を入れて用意しておきましょう。
まずはおがらを焙烙からはみ出ないくらいのサイズにカットします。
カットしたおがらを焙烙に入れ、火を付けます。
購入したおがらを全て使う必要はありません。おがらを入れすぎると火が強くなりすぎて危ないので、少量で良いでしょう。
火がなかなかつかない時は着火剤として新聞紙などをちぎって入れると良いでしょう。
一般的には玄関前で行いますが、風が強い日や周りに燃えやすい物がある場合などは玄関前にこだわらず、安全な場所で行いましょう。
火が付いたらおがらが燃えきるまで待ちます。この火と煙を目印にご先祖様が帰ってきます。
燃えきったら水をかけて完全に消火しましょう。
送り火のやり方
送り火を焚くために用意するもの
用意するものは迎え火と同じ下記のものになります。
- おがら
- 焙烙(ほうろく)
- 水を入れたバケツ
送り火を行う日時
送り火は盆明けの遅い時間、具体的には完全に日が暮れてから行います。
遅い時間に焚く理由は、ご先祖様に最後までゆっくりしていってもらうためです。
7月にお盆を迎える地域では7月16日の日暮れ。
8月にお盆を迎える地域では8月16日の日暮れに迎え火を付けます。
送り火のつけ方・消し方
送り火のつけ方・消し方は送り火と同じです。
風が強いような日は無理に玄関口で行わず、安全な場所を選びましょう。
火が焚けない住宅の場合は
マンションや集合住宅などの場合、玄関前で火を焚くことはできないかと思います。
そういう場合は無理に迎え火・送り火をする必要はありません。
代わりに、ご先祖様には盆提灯を目印に帰ってきてもらいましょう。
お盆の準備~盆明けまでの流れ
お盆の準備~盆明けまでの一般的な流れは下記のようになります。
盆入りまでに準備すること
- お仏壇・お墓の掃除
- お供え物・お盆飾りの用意
- 法要のお坊さんの手配(菩提寺がいる場合は菩提寺へ連絡)
お盆の飾りつけはキュウリとナスを置けば終わり、というわけではありません。
急に準備しようとすると揃えられないこともあるので、余裕を持って準備しましょう。
また、お盆はお坊さんのスケジュールも分刻みになります。早めに連絡を取り、スケジュールを抑えるようにしましょう。
初盆(新盆)の場合の追加準備
- 招待状の作成・発送
- 会食場所の手配
- 参列してくれる方への返礼品の用意
初盆(新盆)は故人が亡くなって四十九日を過ぎた後に初めて迎えるお盆のため、通常のお盆よりも特別なものとして扱われます。
具体的には親族が集まり法要に参加し、法要後には会食をするというのが一般的な初盆(新盆)になります。
参列してもらいたい人への招待状の発送は、余裕をもって1か月前にはしておきたいところです。
そのため、事前に会食場所の予約を取る必要も出てくるでしょう。(自宅で会食をする場合は不要ですね)
また、参列者は香典を持参されるので、返礼品の用意も忘れずに。
盆入り(8月13日 or 7月13日)の前日に行うこと
- お盆飾りの飾りつけ
- 盆棚(精霊棚)の用意
お盆の飾りつけ、盆棚(精霊棚)については下記の「お盆の準備の仕方」の項で詳しく説明します。
盆入り(8月13日 or 7月13日)に行うこと
- お墓参り
- 迎え火
お墓参りは日中に済ませ、夕方に迎え火を行います。
盆中日に行うこと
- 法要
- 会食
盆明け(8月16日 or 8月16日)に行うこと
- 盆棚(精霊棚)にご馳走をお供え
- 送り火
ご先祖様は盆明けの午前中まで家にいてくれると言われているため、盆明けの朝に盆棚(精霊棚)にご馳走をお供えします。
日が暮れたら送り火を焚き、ご先祖様を見送ります。
盆明け後に行うこと
- 盆棚(精霊棚)やお盆飾りの片づけ(一部お焚き上げ)
盆明けを終えた8月17日以降(または7月17日以降)に盆棚(精霊棚)やお盆飾りの片づけをします。
お供えした食べ物は家族で食べます。もちろん、夏場に常温で置いておいたものなので、食べたらお腹を壊しそうなものは避けてください。
白提灯はお焚き上げをしてもらうようにしましょう。
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お盆の準備の仕方
お盆には一般的に下記の物を準備します。
盆提灯
盆提灯はご先祖様が迷わずに家に帰ってくるための目印になります。
盆提灯には絵柄が入ったものと白無地の2種類があります。
絵柄が入った盆提灯は初盆(新盆)を含め、お盆の時に精霊棚の横に飾るもので、「霊前灯(れいぜんとう)」とも呼びます。
霊前灯は2つで1セットになっていて、絵柄には桔梗や菊が描かれていることが多いですが、故人が好きだった花の柄を選んでも問題ありません。
盆提灯は贈り物としてもらうこともありますので、いくつ飾っても大丈夫です。
白提灯は初盆(新盆)の時に使用するもので、故人が初めて浄土から家に帰ってくる時に迷わないための目印として玄関先に吊るします。
吊るす白提灯は1つで問題ありません。
盆棚(精霊棚)
盆棚はお供え物や位牌を並べる棚です。
別名を精霊棚(しょうれいだな)とも言います。
盆棚(精霊棚)は仏壇の前に設置し、仏壇から位牌を盆棚(精霊棚)に移動させ、盆棚(精霊棚)の左右には盆提灯を置きます。
真菰(まこも)
盆棚の上に真菰と呼ばれるゴザを敷き、その上にお供え物を乗せます。
精霊馬(しょうりょううま)・精霊牛(しょうりょううし)
お盆のイメージと言えばコレと言っても過言ではない精霊馬と精霊牛も用意しましょう。
キュウリで作る精霊馬は、ご先祖様が早く帰って来れるようにという願いが込められています。
一方、ナスで作る精霊牛は、ご先祖様に帰りはゆっくり帰ってほしいという願いが込められています。
線香
ろうそく
仏花
閼伽水(あかみず)
水の子
果物・野菜・お菓子
お盆の法要に参列する時の服装
お盆法要に参列する時に、服装で迷ったら「礼服(喪服)」を着ていけば間違いありません。
喪服を着ていけば間違いはありませんが、お盆法要の服装については特にこれといった決まりがありません。
ですので、喪服はちょっと…という場合は紺色などの落ち着いた色の派手すぎない平服でも問題ありません。
靴やカバンも黒や落ち着いた色のものにしましょう。
女性の場合はアクセサリーも派手なものは付けず、白か黒のパールにしておくと無難です。
私が葬送サービス会社に勤めていた時もよくお盆法要のお坊さん派遣の依頼があり、服装についての質問もよくいただきました。
私が宗派別に何人かのお坊さんに尋ねたところ、皆さん「服装はなんでも大丈夫ですよ。落ち着いた色だと無難ですね。」といった回答でしたのでご安心ください。
菩提寺がいなくても大丈夫!お坊さん派遣(僧侶派遣)サービスでお盆法要のお坊さんを手配できる
お坊さん派遣(僧侶派遣)サービスとは
お坊さん派遣(僧侶派遣)サービスとは菩提寺がいない(どこのお寺の檀家にもなっていない)人向けに、法要や葬儀の時にお坊さんを手配してもらえるサービスです。
檀家になる必要はなく、お布施も低額となっています。
必要な時にだけお坊さんを呼ぶことができるので、現代に非常にマッチしたサービスになっています。
お布施の金額は?
お坊さん派遣(僧侶派遣)サービスでお盆法要をお願いした時のお布施の相場は35,000円~50,000円となっています。
お膳料、お車代も全て込みの金額となっているので上記の金額以上に払う必要はありません。
オススメのお坊さん派遣(僧侶派遣)サービス
大手のお坊さん派遣(僧侶派遣)会社といえば
の3社が挙げられます。
と言っても、葬送サービス会社でお坊さん派遣をしていた私の意見としては、正直どの会社を選んでも派遣されるお坊さんは同じ可能性が高いです。
なぜかというと、一人のお坊さんもしくは1つのお寺が複数の派遣会社に登録しているのが当たり前なので、どの会社経由で依頼しても最終的には同じお坊さんが派遣される可能性が高いわけです。
同じお坊さんが手配されるのであれば、料金が一番安いところがオススメですね。
上記の3社の料金は下記のようになっています。
結論。よりそうお坊さん便が一番安い。
ただし、初回限定の料金になっているのでご注意ください。
過去によりそうお坊さん便で法要のお坊さん派遣をしていると、通常料金の45,000円になります。
>>「よりそうお坊さん便」でお盆法要のお坊さんを手配してもらう
編集長「こまど」こんにちは。「葬送情報局」編集長のこまどです。「メディアで話題のお坊さん便」はお坊さん派遣(僧侶派遣)サービス最大手の1つで、「株式会社よりそう」が運営しています。株式会社よりそうは旧会社[…]
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お盆の香典返し(返礼品)のオススメ
お盆に香典やお供え物をもらった時に、迷うのはそのお返しですよね。
お返しが必要な場合と不要な場合、お返しをする時の金額感やオススメ品について解説します。
香典返し(返礼品)が不要な場合
香典をもらっていない場合は当然香典返しを渡す必要はありません。
しかし、香典ではなくお供え物をもらった場合は少し迷ってしまいますね。
そんな時は、食事をふるまっているかどうかでお返しする必要があるかどうかが決まります。
香典は無くお供え物をもらったが、食事をふるまっていた場合は食事でお返しができているので、その他のお返しは不要です。
香典をもらった場合
香典をもらった場合はその金額の半額~3分の1の金額が香典返しの相場です。
お盆の香典の相場が3,000円~5,000円なので、お盆の香典返しの相場は1,000円~2,500円ということになります。
お供え物が宅配で届いた場合
お盆では盆提灯がお供え物として届くことがあります。
遠方で法要・会食に参加できない場合や都合がつかず来られないという時にお供え物だけ送ってくれるということも珍しくありません。
そういう場合のお返しにはいくらくらいのものを用意すれば迷ってしまいますね。
一般的にお供え物が宅配で届いた場合は、同額程度のものをお返しします。
とはいえ品物を見ただけで金額まで分かることは少ないでしょう。
そんな時はお盆の香典返しの相場である2,500円程度のものを用意するのが無難です。
お盆の香典返し(返礼品)には消耗品を選ぶ
一般的にお盆の香典返しには「消耗品」を送ります。
形が残り続けるものだと、大切な人を亡くした悲しみを引きずってしまうからと言われます。
お盆のお返しの定番は洗剤・タオル・ゼリー・水ようかん・そうめん・焼き菓子などです。
最近ではフリーズドライのお味噌汁なんかも人気です。
まとめ
お盆はご先祖様に改めて感謝を伝える大切な儀式ですのでしっかりと準備し、ご先祖様を供養をしたいものです。
とはいえ、あまり形式にとらわれず、自分ができる形で供養するというのも大事なことです。
〇〇が準備できないからお盆はしないというように、形に囚われすぎて感謝と供養をするというお盆の本来の意味をないがしろにしてしまっては本末転倒です。
ここで紹介した準備方法はあくまで一例として軽く捉えてもらえれば良いかなと思います。